今ある仕組みを止めずに「生かして、活かす」
Excel・Access・社内システムといったレガシーも、状況に応じてそのまま使い続けながら生かす方法を考えます。
「仕様書が無い」「作成者が退職」「中身が複雑すぎて触れない」などなど、困ってしまうことでも大丈夫。まずは画面や入出力の実態観察とログ・サンプル分析で仕様を起こして共有します。
生き残り、触れられるようになったら、次は活用しましょう。例えば、「二重入力をなくす」、「入力をしやすくする」、「集まった情報を見える化する」。御社の生産性を高める方向に思うがまま持っていきます。
こんなお悩み、ありませんか?
- 【現場担当】同じ内容を何度も別のところに打っている
- 【管理・事務】ファイルが散らばり、どれが最新かわからない。探す時間が長い
- 【情報システム】古いExcel/Accessが止められない。作った人がいなくて触れない
- 【リーダー】部署ごとにデータが分かれて全体が見えない。遅れや滞留が把握しにくい
- 【共通】システム連携できない。だけど今はこれを止められない
伴走の進め方(小さく始めて、確実に)
- 現状把握と“見える化”:画面の動き・入力項目・出力ファイル・手順を一緒に観察し、仕様メモと簡単な図を起こします。仕様書がなくても、操作ログやサンプルデータ、内部コードなどから流れを整理します。
- 活かし方の検討:共有フォルダのファイル受け渡し、CSVマッピング、ODBC/ODataの読み取り、簡易RPA、タブレット入力フォームなど。
- 段階導入:うまくいった箇所から本番運用へ。
- 運用・改善(並走→必要部分だけ置換):長期的に見てシステムの置き換えが必要な場合(例えば古くなりすぎて新しいPCでは動かない、など)段階的な移行提案をさせて頂くこともあります。
実績・対応例(5件)
すべて当社の実績に基づいています。※業種のみ表記
01. 生産管理Accessの保守運用(加工業/生産管理)
- 既存資産:Access Excel データベース等
- 課題(Before):社員1名がAccess等で構築した生産管理システム。誰も仕様を理解していない。仕様書もない。社員の退職が迫っている。
- 施策(Solution):当該社員と引継ぎ期間を設け、システムをコードレベルで解析。保守&都度改造を行えるように。
- 効果(KPI):人件費削減(再雇用または新規採用を抑制) 絶え間ないシステム安定稼働
- 導入期間(開発):6か月
- 導入期間(テスト):即本運用
- 使用技術:Access VBA
02. Accessシステムの機能拡張(加工業/生産管理)
- 既存資産:Access
- 課題(Before):生産管理システムAccess。既に作成者は退職し、ITが分かる人間皆無。新規取引先対応のため、機能拡張が必要だが誰も触れない。
- 施策(Solution):Access内部をコードレベルで解析。拡張内容を落とし込み、Accessを改造。
- 効果(KPI):新規客先対応可能状態に(手作業だった場合、日に360分以上の業務追加)
- 導入期間(開発):2か月(スポット対応)
- 導入期間(テスト):1か月
- 使用技術:Access VBA
03. 複数のExcel情報の活用(販売業/営業)
- 既存資産:Excel
- 課題(Before):営業に必要な情報、例えば売上実績やコストといったものが、バラバラのExcelファイルに存在し、まとめるのに手間がかかる
- 施策(Solution):Power Queryを使い、複数のExcelをそのまま結合し必要な情報を自動取得。更にPower BIでダッシュボード化。資料としてまとめる必要すら無くし、その場で情報の確認分析ができるようにした。
- 効果(KPI):資料作成の手間削減(2時間をゼロに) 分析スピード加速
- 導入期間(開発):1週間
- 導入期間(テスト):即本運用
- 使用技術:Power Query Power BI
04. 外部生産管理システムからの情報活用 全自動化(製造業/生産管理)
- 既存資産:外部生産管理システム Excel
- 課題(Before):Excelで作られた資料が役員・幹部向けに必要。しかし生産管理システムに必要な情報があるも、手作業でExcelに打ち込み資料作成している状況。ミスや工数が増えるだけでなく、システムからExcelに必要な情報を抽出する際に時間がかなりかかる。
- 施策(Solution):Power Automate Desktopを導入したデスクトップPCを用意し、RPA(自動化)専用機とした。RPAで生産管理システム→Excel資料作成をスケジュール自動化し、人の手を一切介さず資料作成できるようにした。
- 効果(KPI):資料作成の手間削減(複数案件2時間超をゼロに) 入力ミスゼロ
- 導入期間(開発):合計1か月
- 導入期間(テスト):合計2か月
- 使用技術:Excel VBA Power Automate Desktop
05. (各社依頼)Excel、Access等プチ困りごと(その他/その他)
- 既存資産:Excel Access その他
- 課題(Before):ExcelやAccessを日常使いしている中での、ちょっとした困りごとがあっても詳しい人が周りにいないので聞けない
- 施策(Solution):随時、質問に対しての回答(口頭、チャット、メール、WEB会議など) サンプルコードの用意 要望があれば勉強会の開催
- 効果(KPI):小さな改善も積み重なっていくと年間数百万レベルになることは珍しくない
- 導入期間(開発):即時、即日
- 導入期間(テスト):即時、即日
- 使用技術:問われた内容に応じて
契約形態について:
基本的に当社は月額サブスクリプションの業務委託契約となっております。上記事例など、行える改善はご要望に沿って都度ベストエフォートで対応させていただきます。
基本的に当社は月額サブスクリプションの業務委託契約となっております。上記事例など、行える改善はご要望に沿って都度ベストエフォートで対応させていただきます。
よくある質問
Q. 仕様書がなく、中身がよくわからないシステムでも対応できますか?
A. できます。画面・操作・入出力の実態観察とログ/サンプル分析で仕様を起こし、図とメモにして共有します。
Q. リプレース前提ですか?
A. いいえ。まずはラップ(囲ってつなぐ)で並走。必要が出た所だけ、影響を抑えて置き換えます。
Q. APIがなくても連携できますか?
A. はい。ファイル連携、ODBC/OData、簡易RPAなどを組み合わせて無理なくつなぎます。
Q. 現場を止めずに移行できますか?
A. できます。並行稼働→段階切替で進め、ロールバック手順とバックアップを準備します。
Q. セキュリティや監査は大丈夫?
A. 最小権限、操作履歴、監査ログを前提に設計します。権限変更や障害時の手順も合わせて整備します。
用語ミニ解説(やさしく)
- ラップ運用:既存の仕組みはそのまま、外側に“受け口”を置いてつなぐ方法
- ファイル連携:CSV/PDFなどの定形ファイルでやり取りして橋渡しする方法
- ODBC/OData:既存DBやアプリのデータを外から読むための接続方式
- Webhook:起きた出来事を合図に、別の処理を自動で呼び出す仕組み
- RPA:画面操作を自動化して、APIがない相手とも連携する方法
- データハブ:部門ごとのデータを集め、承認・保管・見える化に回す中継点